ベダキリンフマル酸塩 × CYP3A4阻害薬(ケトコナゾール、ロピナビル・リトナビル等) 注意(ヒトデータあり)
要約
分解酵素(CYP3A4)を止める薬と一緒に使うと、本剤の血中濃度が上がることがヒト試験で示されています。試験では、ケトコナゾールとの併用で本剤の総量(AUC)が1.22倍、ロピナビル・リトナビルとの併用でも1.22倍でした。この濃度上昇は、QT延長や肝臓の異常などの副作用が出やすくなるおそれにつながります。海外の添付文書では、強い阻害薬を長く(14日を超えて)使うことは避けるよう書かれています。日本の添付文書の併用注意には阻害薬の行はありませんが、ヒトデータに基づく注意です。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
あり(ヒトでの薬物動態試験。外国人データ。ケトコナゾール併用でAUC 1.22倍、ロピナビル・リトナビル併用でAUC 1.22倍)
根拠
サチュロ錠100mg(ヤンセンファーマ)の添付文書に基づく。2026年6月改訂・第2版をKEGG掲載の電子添文で原文確認した。 §10序文に本剤はCYP3A4により代謝されるとあるが、§10.2に阻害薬の行はない。§16.7.2にケトコナゾール(400mg 1日1回、本剤400mg 1日1回、15例)でAUC 1.22倍、ロピナビル・リトナビル(400/100mg 1日1回、本剤400mg単回、13例)でAUC 1.22倍のヒト試験データがある(外国人データ)。14日超の強い阻害薬回避は米国添付文書の記載。日本の§10.2に記載はない。
- 最終確認日
- 2026-11-02