フェキソフェナジン × 緑茶・お茶(カテキン類) 注意(ヒトデータあり)
要約
緑茶のカテキン(お茶の苦み・渋み成分)は、腸で薬を取り込むポンプ(OATP)を邪魔します。緑茶抽出物を溶かした液(カテキンの一種EGCGが約300mg入ったもの)と一緒に飲んだ人の試験では、この薬の血中量の総量が約70%減りました。ただしこれは抽出物を濃縮した条件の試験で、普通に飲むお茶で同じ大きさの影響が出るかは分かっていません。濃い緑茶抽出物のサプリメントは別物として相談し、薬を飲むときは水で飲んでください。なお、この結果は緑茶抽出物の条件で、麦茶など茶葉でない飲み物には当てはまらず、カフェインレス緑茶でもカテキンは残ります。
ヒトでのエビデンス
あり(健康成人での薬物動態試験。緑茶抽出物を使った条件)
根拠
ヒト試験:Misaka S, et al. Clin Pharmacol Ther. 2022;112(3):627-634. PMID:35678032(健康な日本人成人10例の無作為化クロスオーバー試験。緑茶抽出物(EGCG約300mgを含む)水溶液とフェキソフェナジン60mgを同時に飲んだ条件で、フェキソフェナジンのAUCが70%低下、24時間の尿中排泄量が67%低下。試験管の実験でも、EGCGが腸の取り込みポンプOATP1A2によるフェキソフェナジンの取り込みを止めることを確認)。通常の濃さのお茶での直接試験はなし。日本の添付文書に緑茶の記載なし
- 最終確認日
- 2026-10-31
研究の条件
健康な日本人成人10人の試験です。緑茶抽出物(カテキンの一種EGCGが約300mg入ったもの)を水に溶かした液150mLと、この薬60mgを、空腹時に一緒に1回だけ飲んだ条件で比べました。
ふだんの量では
EGCG 300mgは、普通に淹れた緑茶に換算すると数杯分に当たる濃縮した量です(1杯あたりのEGCGは淹れ方で数十mg前後と幅があります)。ふつうのお茶で同じ約70%減が起きるかは調べられていません。逆に、緑茶抽出物のサプリメントでは試験に近い量になり得ます。