ルフィナミド × バルプロ酸ナトリウム(商品名: デパケン等) 注意(添付文書)
要約
バルプロ酸ナトリウムと一緒に使うと、ルフィナミドの血中濃度が上がり、眠気や食欲低下などの副作用が出やすくなるおそれがあります。とくに体重30kg未満の小さな子どもで影響が大きいとされており、ルフィナミドを増やすときは症状をよく見ながら慎重に進める決まりになっています。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(母集団薬物動態解析(多くの患者の濃度データから影響を推定する方法)で、バルプロ酸併用時のルフィナミド濃度上昇が示されている)
根拠
イノベロン錠100mg・200mg(エーザイ)添付文書2022年11月改訂・第2版に基づく。§10.1(併用禁忌)の設定はない。本剤は主にカルボキシエステラーゼ(薬を分解する酵素の一つ)で代謝される。§10.2にバルプロ酸ナトリウムが名指しされ、代謝酵素カルボキシエステラーゼが阻害されクリアランスが低下すると記載されている。§7.2にも体重30.0kg未満の患者で影響が大きい旨の注意がある。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: 母集団薬物動態解析(添付文書§16.7.1、外国人データ)では、バルプロ酸併用でルフィナミドの血漿中濃度が14〜85%増加すると予測され(バルプロ酸の濃度に依存)、体重30kg未満の患者で最大85%までの上昇の可能性が示された。
ふだんの量では
ふだんの量では: バルプロ酸はLennox-Gastaut症候群で一緒によく使われる薬で、量を減らす話ではなく、ルフィナミドの増量を慎重に進め、症状を見ながら用量を調節するタイプの注意です。