スチリペントール × バルプロ酸ナトリウム(商品名: デパケン等) 注意(添付文書)
要約
バルプロ酸ナトリウムは、スチリペントールと一緒に使うことが決まっている相方の薬です。スチリペントールはバルプロ酸の代謝を阻害するとされ、食欲が落ちる・強い眠気・ふらつきなどが出た場合は、バルプロ酸を減らすことが検討されます。なお、患者さんで測られたバルプロ酸の血中濃度の変化は大きくありませんでしたが、量の調整は濃度と症状の両方を見て行われます。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(Dravet症候群患者での併用試験で、スチリペントール追加前後のバルプロ酸の血中濃度が測定されている)
根拠
ダイアコミットドライシロップ/カプセル(Meiji Seikaファルマ)添付文書2023年12月改訂・第3版に基づく。§10.1(併用禁忌)の設定はない(§2禁忌は本剤成分への過敏症のみ)。本剤は主としてCYP1A2、CYP2C19、CYP3A4で代謝され、CYP1A2、CYP3A4、CYP2D6、CYP2C19、CYP2C9の阻害作用を持つ(§10前文)。§7.2に、本剤がバルプロ酸ナトリウムの代謝を阻害すること、症状が出た場合に減量を考慮することが明記されている。§16.7.1の実測では、CYP2C19 EMの患者でバルプロ酸のトラフ濃度は平均68.22→73.15μg/mLと、大きな変化ではなかった。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: クロバザム・バルプロ酸併用中のDravet症候群患者にスチリペントール50mg/kg/日を追加した試験(添付文書§16.7.1)。バルプロ酸の濃度変化は小さかった一方、添付文書は症状が出た場合の減量検討を求めている。