スチリペントール × グレープフルーツ類 ヒトでの直接データなし・機序からの注意
要約
グレープフルーツ類には、薬を分解する酵素CYP3A4の働きを止める成分が含まれます。CYP3A4はスチリペントールの主な消失経路の一つであるため、一緒に取るとスチリペントールの血中濃度が上がり、眠気などの副作用が出やすくなるおそれがあります。ただし、グレープフルーツそのものとの併用試験があるわけではなく、仕組みからの注意です。習慣的に食べる場合は処方医・薬剤師に伝えましょう。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
なし(グレープフルーツとの直接のヒト試験データなし。CYP3A4が主な代謝経路の一つであることに基づく機序からの注意)
根拠
ダイアコミットドライシロップ/カプセル(Meiji Seikaファルマ)添付文書2023年12月改訂・第3版に基づく。§10.1(併用禁忌)の設定はない(§2禁忌は本剤成分への過敏症のみ)。本剤は主としてCYP1A2、CYP2C19、CYP3A4で代謝され、CYP1A2、CYP3A4、CYP2D6、CYP2C19、CYP2C9の阻害作用を持つ(§10前文)。添付文書§10にグレープフルーツ類の記載はない。§10前文で本剤は主としてCYP1A2、CYP2C19、CYP3A4で代謝されるとされており、CYP3A4が主要な消失経路の一つに当たるため、機序バッジの基準に該当する。
- 最終確認日
- 2026-11-01