スチリペントール × CYP2D6で代謝される薬剤(β遮断薬、抗うつ薬、ハロペリドール、コデイン、デキストロメトルファン、トラマドール等) 注意(添付文書)
要約
β遮断薬(プロプラノロール、カルベジロール等)、抗うつ薬(パロキセチン、セルトラリン、イミプラミン、クロミプラミン等)、ハロペリドール、コデイン、デキストロメトルファン、トラマドールなど、CYP2D6という酵素で分解される薬と一緒に使うと、スチリペントールがその分解を遅らせて血中濃度を上げるおそれがあると添付文書に記載されています。なお、添付文書の薬物動態の項では、スチリペントールの反復投与でCYP2D6の阻害は認められなかったとも報告されており、実際の影響の大きさには幅があると考えられます。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談を。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(スチリペントールの反復投与による酵素阻害を調べたin vivo試験がある。ただしCYP2D6については阻害が認められなかったと報告されている)
根拠
ダイアコミットドライシロップ/カプセル(Meiji Seikaファルマ)添付文書2023年12月改訂・第3版に基づく。§10.1(併用禁忌)の設定はない(§2禁忌は本剤成分への過敏症のみ)。本剤は主としてCYP1A2、CYP2C19、CYP3A4で代謝され、CYP1A2、CYP3A4、CYP2D6、CYP2C19、CYP2C9の阻害作用を持つ(§10前文)。§10.2にβ遮断薬、抗うつ薬、ハロペリドール、コデインリン酸塩水和物、デキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物、トラマドール塩酸塩が名指しされ、CYP2D6阻害による濃度上昇が記載されている。一方で§16.4では、健康成人への反復投与後にCYP1A2及びCYP3A4の有意な阻害が認められたがCYP2D6の阻害は認められなかったとされている。この食い違いがある。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認