SAMe × 双極性障害のある人が使う場合 注意(ヒトデータあり)
要約
【海外限定】日本では医薬品として扱われる成分で、サプリメントとしては販売されていません。個人輸入の海外製品を使う場合の情報です。双極性障害(気分が高ぶる躁状態とうつ状態を繰り返す病気)のある人がSAMeを使うと、気分が異常に高ぶる躁状態に切り替わる(躁転)おそれがあります。双極性障害の人を対象にした初期の研究では、SAMeを使った人の多くに気分の高ぶりが見られました。双極性障害と診断されていない人でも、SAMeと抗うつ薬の併用中に躁状態になった症例が報告されています。双極性障害のある人・その疑いのある人は、SAMeを自己判断で使わないでください。
ヒトでのエビデンス
あり(症例報告・初期の臨床研究)
根拠
初期の臨床研究の集積: Cochraneレビュー(Galizia I, Oldani L, Macritchie K, et al. S-adenosyl methionine (SAMe) for depression in adults. Cochrane Database Syst Rev 2016;(10):CD011286. PMID: 27727432)に、双極性障害のある11人中9人で気分の高ぶり(軽躁・躁・多幸)への切り替わりが見られた非盲検研究(Carney 1989)などがまとめられている。原著: Carney MW, Chary TK, Bottiglieri T, Reynolds EH. The switch mechanism and the bipolar/unipolar dichotomy. Br J Psychiatry 1989;154:48-51. PMID: 2673478(抄録でも双極性障害11人中9人の切り替わりが確認できる)。症例報告: Abeysundera H, Gill M. BMJ Case Rep 2018. PMID: 29950497(SSRI併用下で精神症状を伴う躁状態)。Olsufka W, Abraham M. Treatment-emergent hypomania possibly associated with over-the-counter supplements. Ment Health Clin 2017;7(4):160-163. PMID: 29955516(SAMeと5-HTPの開始約1週間後に軽躁状態になった症例)。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: 双極性障害の人での切り替わりは、SAMeが医薬品として研究されていた時代の小規模な研究(11人)での観察です。用量や投与方法(注射を含む)は研究ごとに異なります。
ふだんの量では
ふだんの量では: 市販製品の一般量は1日400〜1,600mgで、研究で使われた量の範囲と重なります。「サプリだから弱い」という区別はできません。