5-HTP × セロトニン作動性抗うつ薬 注意(ヒトデータあり)
要約
【海外限定】日本では医薬品として扱われる成分で、サプリメントとしては販売されていません。個人輸入の海外製品を使う場合の情報です。SSRI・SNRIなどの抗うつ薬(脳内のセロトニンを増やす薬)と5-HTPを一緒に使うと、セロトニンが増えすぎてセロトニン症候群(発熱、発汗、ふるえ、筋肉のこわばり、混乱などが起こる重い副作用)が起こるおそれがあります。実際に、SSRIのセルトラリンを飲んでいた人が5-HTPを含むサプリを使い、重いセロトニン症候群になった症例報告があります。抗うつ薬を飲んでいる人は、自己判断で5-HTPを重ねないでください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
あり(症例報告)
根拠
症例報告: Patel & Marzella. Dietary supplement-drug interaction-induced serotonin syndrome progressing to acute compartment syndrome. Am J Case Rep 2017;18:926-930. PMID: 28839121(セルトラリン200mg/日などを服用中の28歳男性が、5-HTPを含む多数のサプリを使い始めた日にセロトニン症候群を発症し、横紋筋融解・コンパートメント症候群に進展。因果関係はNaranjo尺度で「probable(可能性が高い)」と評価された。ただしシクロベンザプリンの併用や激しい運動など、他の要因も重なっていた)。総説: Turner EH, Loftis JM, Blackwell AD. Serotonin a la carte: supplementation with the serotonin precursor 5-hydroxytryptophan. Pharmacol Ther 2006;109(3):325-338. PMID: 16023217
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: 試験ではなく症例報告です。セルトラリン200mg/日などを服用中の28歳男性が、5-HTPを含むサプリを複数使い始めた当日に発症しました。5-HTPの用量は報告では不明です(不明と明記します)。
ふだんの量では
ふだんの量では: 市販製品の一般量は1回50〜100mg、1日100〜300mg程度です。症例の用量が不明なため、「一般量なら起こらない」とは言えません。セロトニンを増やす薬との重なり自体が問題なので、量の多少で判断しないでください。