マルチビタミン × ワルファリン(商品名: ワーファリン) 注意(ヒトデータあり)
要約
ビタミンKを含む製品では、ワルファリンの効き目が弱まるおそれがあります。ビタミンK(血液を固めるのに必要なビタミン)がわずか25µg(マイクログラム)入ったマルチビタミンでも、体のビタミンKが不足気味の人では、INR(血液の固まりにくさの指標)の中央値が0.51下がったというヒトの試験があります。これは血液が固まりやすくなる方向の変化です。製品によって含まれる成分と量が大きく異なり、ビタミンKを含まない製品にはこの話は当てはまりません。始める・やめるときは処方医に伝え、自己判断でワルファリンの量を変えないでください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
ヒトでの症例集積と前向き試験あり
根拠
Kurnik D, Lubetsky A, Loebstein R, Almog S, Halkin H. Multivitamin supplements may affect warfarin anticoagulation in susceptible patients. Ann Pharmacother. 2003;37(11):1603-1606. PMID: 14565795(ビタミンK1 25µg/日を含むマルチビタミンの開始・中止でINRが動き、血栓・出血に至った例を含む症例集積)。続報の前向き試験(Kurnik D ら. Thromb Haemost. 2004;92(5):1018-1024)では、ビタミンK1 25µg/日・4週間で、ビタミンK不足の患者群でのみINR中央値が0.51低下し、ワルファリン用量の約5.3%増量が必要になった。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
試験条件: ワルファリン治療中の患者に、ビタミンK1を25µg/日含むマルチビタミンを4週間。影響が出たのは血中のビタミンKが低い人に限られた
ふだんの量では
製品によって含まれる成分と量が大きく異なる。ビタミンKを含む製品も含まない製品もあり、量も25µg前後からそれ以上まで幅がある。ラベルでビタミンKの有無と量を確認することが実務上の要点