ベルベリン × CYP3A4で分解される薬 注意(ヒトデータあり)
要約
【海外限定】海外ではサプリメントとして売られています。日本では、よく似た塩化ベルベリンが医薬品の成分として使われていますが、ベルベリンそのものの位置づけははっきりしていません。ベルベリンは、多くの薬の分解に関わる酵素CYP3A4(薬を分解する仕組みの一つ)の働きを弱めることがヒトの試験で示されています。目印の薬ミダゾラムでは、血液中の量の目安(AUC)が約40%増えました。この酵素で分解される薬は種類がとても多く、薬の効き目や副作用が強まるおそれがあります。薬を飲んでいる方は、ベルベリンを始める前に薬剤師に確認してください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
あり(ヒトのコクテル試験)
根拠
Guo Y et al. Eur J Clin Pharmacol. 2012;68:213-7. PMID: 21870106(健康男性の無作為化クロスオーバー試験: ベルベリン300mg×3回/日を2週間投与後、ミダゾラムのCmaxが38%、AUC(0-∞)が40%、AUC(0-12)が37%増え、経口クリアランスは27%低下した)。シクロスポリンで実際に濃度上昇が起きたこともこの機序を裏付ける(PMID: 16133554)。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: ベルベリン300mgを1日3回、2週間続けた後に目印の薬を飲んでもらった試験です。1回だけの服用ではなく、続けて飲んだ条件で測られています。
ふだんの量では
ふだんの量では: 試験の1日900mgは市販品の一般的な量(1日1,000〜1,500mg)と同程度です。ふだんの量でも同じ方向の影響があり得ると考えてよい組み合わせです。