クアゼパム × 食事 禁忌
要約
クアゼパムは、胃の中に食べ物が残っている状態で飲むと吸収が良くなりすぎてしまいます。添付文書では食後の服用は併用禁忌(一緒に用いてはいけない組み合わせ)とされ、未変化体とその代謝物の血中濃度が空腹時の2〜3倍に高まることが報告されています。血中濃度が上がると、過度の鎮静(強い眠気・ぼんやりした状態)や呼吸抑制が起こるおそれがあります。就寝前の空腹時に飲み、飲んだ後に夜食を摂らないでください。夕食から時間をあけて飲むことが実務上の結論です。
ヒトでのエビデンス
あり(ヒトでの検討で、食後投与では空腹時投与に比べて最高血中濃度と曝露量が大きいことが添付文書の薬物動態データに示されている)
根拠
ドラール錠15・20(久光製薬)の添付文書(2026年1月改訂・第3版、PMDA電子添文の原文で確認)に基づく。§10.1(併用禁忌)に「食物」がその形のまま名指しされ、§8.1でも「食後の服用を避けること」とされている。§16.1.1の数値: クアゼパム15mg単回投与で絶食時 Cmax 15.36±6.07 ng/mL・AUC 287.91±79.59 ng・h/mL に対し、食後30分後投与では Cmax 47.90±17.49 ng/mL・AUC 621.99±263.54 ng・h/mL(インタビューフォーム/添付文書の薬物動態表で確認)。
- 最終確認日
- 2026-11-01
研究の条件
研究の条件: 健康成人男子にクアゼパム15mgを単回投与し、絶食時と食後30分後投与を比べた検討(添付文書§16.1.1)。食後投与でCmax・AUCが大きく、未変化体と代謝物の濃度が空腹時の2〜3倍に高まると§10.1に記載されている。
ふだんの量では
ふだんの量では: 夜食や就寝前の間食でも胃の中に食べ物が残れば同じことが起こりえます。量の多い少ないではなく「胃に食べ物が残っているかどうか」が分かれ目です。