このサイトは、薬の飲み合わせについて、添付文書や論文をもとに確かめた情報をお伝えするものです。あなたの体の状態や、ほかに飲んでいる薬のことまでは分かりません。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。

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シナモン × 降圧薬 一般的注意

要約

シナモンには血圧を少し下げる働きが、人の試験で示されています。試験をまとめた解析では、上の血圧(収縮期血圧)が平均で約5mmHg、下の血圧(拡張期血圧)が約3mmHg下がりました。ただしこの低下がはっきりしたのは、1日2g以下の量を8週間より長く取り、肥満のある人が中心の条件のときで、高血圧の患者さんだけを調べた試験は少なく、効果は小さいものです。それでも、血圧を下げる薬と重なると、血圧が下がりすぎて立ちくらみなどが出るおそれがあります。シナモンのサプリを始める場合は血圧の変化に気をつけ、薬の量は自己判断で変えず、処方医・薬剤師に伝えてください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。

ヒトでのエビデンス

あり(シナモン自体の血圧低下作用について無作為化試験のメタ解析あり。降圧薬との併用そのものを調べた試験はなく、重なりは類推)

根拠

Hadi A et al. Clin Nutr ESPEN 2020;36:10-16, PMID:32220351(RCT 9件・641人、収縮期 WMD −5.17mmHg・拡張期 −3.36mmHg。サブグループで有意だったのは用量2g/日以下・期間8週超・BMI30以上の場合のみ。高血圧症例の試験は少なく小規模という限界を著者らが明記)。傘型レビュー: Nutr Metab Cardiovasc Dis 2024;34:2659-2668, PMID:39299867(収縮期 −2.36mmHg、拡張期 −1.65mmHg)。古い糖尿病限定のメタ解析: Akilen R et al. Nutrition 2013(RCT 3件、収縮期 −5.39mmHg、拡張期 −2.6mmHg)。併用そのもののヒトデータはなく、「重なって下がりすぎる」はシナモン自体の作用からの類推であることを明記する。降圧薬の個別成分(ACE阻害薬・ARB・カルシウム拮抗薬等)への分割は根拠が同じメタ解析の使い回しになるためしない。

最終確認日
2026-11-01

研究の条件

血圧の試験をまとめた解析(無作為化試験9件・641人)では収縮期血圧 −5.17mmHg、拡張期血圧 −3.36mmHgでした。用量や形態は血糖の試験とほぼ同じ帯域(粉末・エキスの混合、1日数百mg〜数g)で、サブグループでは有意な低下が見られたのは1日2g以下、期間8週間超、もともとのBMIが30以上の人の条件に限られました。降圧薬と組み合わせた試験はなく、併用で血圧が下がりすぎたという症例報告も確認できませんでした。

ふだんの量では

料理のスパイスとして使う少量は試験量(1日2g前後を8週間以上)よりはるかに少なく、同じ血圧低下が起きるとは言えません。想定されるのは、降圧薬を飲みながらシナモンのサプリを毎日グラム単位で続ける場面です。

この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。

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