このサイトは、薬の飲み合わせについて、添付文書や論文をもとに確かめた情報をお伝えするものです。あなたの体の状態や、ほかに飲んでいる薬のことまでは分かりません。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。

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メチルドパ水和物 × 鉄剤(硫酸鉄等) 注意(添付文書)

要約

飲み薬の鉄剤と一緒に飲むと、鉄がこの薬の消化管からの吸収を妨げ、血圧を下げる働きが弱まることがあります。ヒトでの試験では、硫酸鉄と同時に飲むとこの薬の利用できる量が83%下がり、鉄剤を1時間前に飲んでも55%、2時間前に飲んでも42%下がりました。そのため、鉄剤とはできるだけ時間をあけて飲んでください。あけても影響が完全にはなくならないことがあるため、血圧の上がり方が気になる場合は処方医・薬剤師に相談してください。

ヒトでのエビデンス

あり(ヒトでの試験で、硫酸鉄・グルコン酸鉄との同時服用によるメチルドパ吸収の大幅な低下と、慢性投与患者での血圧上昇が報告されている。Campbell et al. Clin Pharmacol Ther 1988;43:381-6)

根拠

メチルドパ錠(ツルハラ)125・250(鶴原製薬、2023年10月改訂・第1版)の電子添文を原文確認した(§10.2は4行のみ、§10.1の設定はなく、§2禁忌は活動期の肝疾患と過敏症のみ)。 §10.2に鉄剤(硫酸鉄)が名指しされ、本剤の降圧作用の減弱と消化管吸収の阻害が示されている(2023年版で原文確認)。数値は原著(Campbell et al. 1988)の二次資料で確認した値で、同時服用でバイオアベイラビリティ83%低下、1時間前で55%低下、2時間前で42%低下。PMIDは本調査で確定できなかったため根拠欄には書いていない。

最終確認日
2026-11-01

代謝・排泄:未変化体・代謝物とも、ほとんど腎臓へ排泄

研究の条件

研究の条件: 健康成人12例でメチルドパ500mgと硫酸鉄325mgを同時に飲むと、利用できる量が83%下がりました。鉄剤を1時間前・2時間前にずらしても55%・42%の下がりが残りました。測られたのは吸収・排泄から推定した利用できる量で、別の慢性投与患者の検討では鉄剤の追加後に血圧が上がった人もいました。

ふだんの量では

ふだんの量では: 鉄剤は貧血治療の通常量での話です。時間をあけることで影響は小さくなりますが完全には消えないため、鉄剤を飲む期間は血圧をいつもより注意して見てください。

この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。

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