テラゾシン塩酸塩水和物 × ベラパミル塩酸塩(商品名: ワソラン) 注意(ヒトデータあり)
要約
心臓の薬ベラパミルと一緒に使った試験では、テラゾシンの血中濃度が少し上がりました。ベラパミルを3週間続けた条件で、血中濃度の総量(AUC)は24%増え、ピークの濃度(Cmax)は25%増えました。そのため、血圧を下げる働きが強く出るおそれがあります。もともとベラパミル自体にも血圧を下げる働きがあるため、併用時は血圧の下がり方に注意してください。数値は海外の添付文書に記載された試験の値です。
ヒトでのエビデンス
あり(ヒトでの併用試験(24例)で、ベラパミル併用時のテラゾシンAUC・Cmaxの増加が米国添付文書に記載されている)
根拠
ハイトラシン錠(マイランEPD、2017年2月改訂・第13版)の添付文書で相互作用の全文を確認した。同じ成分のバソメット錠(田辺ファーマ)のインタビューフォームは2025年12月改訂・第12版の電子添文に基づく。 日本の添付文書ではベラパミルは個別に名指しされず「降圧作用を有する他の薬剤」に含まれる扱い。米国添付文書の相互作用データ(n=24、ベラパミル初回でAUC +11%、3週間後でAUC +24%、Cmax +25%、Cmin +32%)を根拠に注意(ヒトデータあり)として独立した記録にした。第2検証で同成分の現行先発バソメット錠(田辺ファーマ、2025年12月改訂・第2版)を確認し、§10.2は降圧作用を有する他の薬剤とPDE5阻害剤の2行のみで、内容が一致することを確認した。
- 最終確認日
- 2026-11-01
研究の条件
研究の条件: 健康成人を含む24例での併用試験です。ベラパミルを3週間続けた後にテラゾシンのAUCが24%、Cmaxが25%上がりました。測られたのは血中濃度で、血圧への影響の大きさを直接比べた値ではありません。
ふだんの量では
ふだんの量では: 上がり幅は約2割程度と大きくはありませんが、ベラパミル自体の降圧作用も重なるため、飲み始めは立ちくらみに注意してください。