セリプロロール塩酸塩 × イトラコナゾール(商品名: イトリゾール) 注意(ヒトデータあり)
要約
水虫などの真菌(カビ)の薬イトラコナゾールと一緒に使うと、この薬の血中濃度が上がったことがヒト試験で報告されています。そのため、脈が遅くなったり血圧が下がりすぎたりするおそれがあります。イトラコナゾールは、この薬を細胞の外へ運び出す仕組み(P糖タンパクという運び屋)を止めるためと考えられています。併用が始まるときは体調の変化に注意してください。
ヒトでのエビデンス
あり(ヒトでの薬物動態試験で、イトラコナゾール併用時のセリプロロール血中濃度の上昇が報告されている。Lilja et al. Clin Pharmacol Ther 2003、PMID 12621384)
根拠
セレクトール錠(日本新薬、2023年4月改訂・第1版)に基づく。第2検証で現行版の§10.2・§15.1等と照合し、内容が一致することを確認した。 添付文書にイトラコナゾールの名指しはない。根拠はグレープフルーツと同じ原著(Lilja et al. 2003、PMID 12621384)のイトラコナゾール併用試験。欧州SmPCでもP-gp阻害薬との併用で血中濃度が上がる可能性が示されている。第2検証で原著抄録(PMID 12621384)を確認し、イトラコナゾール併用でセリプロロールのAUC(0-33時間)が約80%上昇した試験であることを確認した。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。