このサイトは、薬の飲み合わせについて、添付文書や論文をもとに確かめた情報をお伝えするものです。あなたの体の状態や、ほかに飲んでいる薬のことまでは分かりません。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。

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セリプロロール塩酸塩 × グレープフルーツ類 注意(ヒトデータあり)

要約

グレープフルーツジュースやオレンジジュースと一緒に飲むと、多くの降圧薬とは逆に、この薬の吸収が大きく妨げられます。健康な人での試験では、グレープフルーツジュースを繰り返し飲んだ条件で、この薬の血中濃度が約75〜82%下がりました。そのため、血圧を下げる働きが弱くなるおそれがあります。柑橘類のジュースでこの薬を飲むのは避け、水で飲んでください。オレンジジュースでも同じ方向の影響(血中濃度が約83%低下)が報告されています。これは腸にある運び屋(OATPという取り込み口)がジュースの成分に止められるためと考えられています。

ヒトでのエビデンス

あり(ヒトでの薬物動態試験で、グレープフルーツジュース併用時のセリプロロール血中濃度の大幅な低下が複数報告されている。Lilja et al. Clin Pharmacol Ther 2003、PMID 12621384。オレンジジュースについては Lilja et al. Clin Pharmacol Ther 2004、PMID 15001969)

根拠

セレクトール錠(日本新薬)現行版に基づく。先発の現行電子添文の版数は本調査で確定できなかったため、あわせてセリプロロール塩酸塩錠「トーワ」(東和薬品、2017年12月改訂・第9版)の相互作用の表で内容を確認した。 添付文書にグレープフルーツ類の名指しはない。根拠はヒト試験の原著: Lilja et al. 2003(PMID 12621384、グレープフルーツジュースで血中濃度が大きく低下)、Lilja et al. 2004(PMID 15001969、オレンジジュースでバイオアベイラビリティが大きく低下)。反復グレープフルーツジュース(200mLを1日3回・3日間)条件ではCmax比0.18、AUC比0.25まで低下し、3日後には回復したとする報告もある。

最終確認日
2026-11-01

代謝・排泄:ほとんど代謝されず、腎臓へ排泄

研究の条件

研究の条件: 試験ではグレープフルーツジュース200mLを1日3回、数日間繰り返し飲む条件が中心で、Cmaxは対照の0.18倍、AUCは0.25倍まで下がりました。測られたのは血中濃度であり、血圧の上がり方を直接測った試験ではありません。

ふだんの量では

ふだんの量では: ふだんの量のコップ1杯でも影響が出た報告の系統であり、量を減らせば安全とは言えません。この薬を飲むときは柑橘ジュースではなく水を選ぶのが安全側です。影響はジュースをやめて数日で回復したと報告されています。

この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。

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