ルパタジンフマル酸塩 × グレープフルーツ類 注意(添付文書)
要約
グレープフルーツジュースと一緒に飲むと、ルパタジンの血中濃度が上がります。試験では、グレープフルーツジュース併用でルパタジンの最高血中濃度(Cmax)が約2.8倍、血中濃度の指標(AUC)が約4.1倍になりました。濃度が上がると眠気などの副作用が強まるおそれがあるため、添付文書では同時摂取をしないよう注意されています。ジュースだけでなく果実でも同じ成分が含まれるため、治療中はグレープフルーツ類を控えるのが安全です。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
あり(ヒトでの薬物動態試験。健康被験者24例、ルパタジン10mg単回投与。グレープフルーツジュース併用でCmax比2.8、AUC0-168比4.1。活性代謝物デスロラタジンでは比は約1.0・0.9と変化なし。外国人データ、添付文書§16.7.1)
根拠
ルパフィン錠10mg(田辺三菱製薬)の添付文書、2025年12月改訂・第3版を原文確認した。本剤は主として肝代謝酵素CYP3A4で代謝される。§10.1(併用禁忌)の設定はなく、§10.2はCYP3A4阻害剤、グレープフルーツジュース、アルコールの3行。 §10.2にグレープフルーツジュースが名指しされている(同時摂取により血中濃度が上昇したとの報告)。数値は§16.7.1の原文値。
- 最終確認日
- 2026-10-31
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: 試験はグレープフルーツジュースを併用した単回投与での検討です。活性代謝物(デスロラタジン)の濃度はほぼ変わらなかった点も含め、上がるのは主にルパタジン本体です。
ふだんの量では
ふだんの量では: ジュース1杯程度でも酵素を止める作用は1日以上続くことが一般に知られており、「時間をずらせばよい」という扱いにはなっていません。治療中は控えることが実務の結論です。