セルトラリン × 出血傾向が増強する薬剤(NSAIDs、アスピリン等の痛み止め、抗血小板薬・抗凝固薬、フェノチアジン系薬剤、非定型抗精神病剤、三環系抗うつ剤等) 注意(添付文書)
要約
この薬は血小板(血を固める成分)の中のセロトニンを減らし、血が固まりにくい方向に働きます。胃の粘膜を荒らす痛み止め(NSAIDs)等と重なると、鼻血、胃腸からの出血、血尿等が増えるおそれがあり、添付文書の併用注意に載っています。大きな研究のまとめでも、SSRIとNSAIDsの併用で上の消化管からの出血が増えることが示されています。用量を調整したり胃を守る薬を併用したりして使われることもある組み合わせで、「絶対ダメ」ではありません。黒い便、血を吐く、あざが増える等があれば早めに受診を。時間をあけて飲めば出血が防げるという実証はありません。これは間隔ではなく併用期間全体の問題です。
ヒトでのエビデンス
あり(SSRIクラスとしての観察研究・メタ解析)
根拠
PMDA添付文書10.2併用注意「出血傾向が増強する薬剤」に明記、9.1.7も参照。メタ解析:Anglin R et al. Am J Gastroenterol. 2014;109:811-819, PMID:24777151(SSRI単独で上部消化管出血OR1.66、NSAID併用でOR4.25。SSRIクラスとしてのデータでセルトラリン単剤の値ではない)
- 最終確認日
- 2026-10-30
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。