フィダキソマイシン × P糖蛋白阻害薬(シクロスポリン(免疫抑制薬、商品名: ネオーラル)、ケトコナゾール(抗真菌薬)、ベラパミル(カルシウム拮抗薬、商品名: ワソラン)等) 注意(添付文書)
要約
P糖蛋白(薬を体の外へ運び出すポンプ役のタンパク質)を止める薬と一緒に使うと、本剤の血中濃度が上がります。試験では、シクロスポリンとの併用で本剤の最高濃度が約4倍、総量が約2倍に上がりました。濃度が上がると副作用が出やすくなるおそれがあります。本剤は普段は体への吸収が少ない薬のため、この上昇の臨床的な意味はまだはっきりしていませんが、海外の添付文書では併用は推奨されていません。使う場合は処方医・薬剤師に伝えてください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
ヒトでの試験で、シクロスポリン併用により本剤のCmax約4倍・AUC約2倍、主代謝物はCmax約9.5倍・AUC約4倍に増加した(EU SmPC)
根拠
フィダキソマイシン錠200mg(ゼリア新薬工業)。 §10の構成は海外公的添付文書(EU SmPC等)と整合する範囲で確認した。 本剤はP-gpの基質であり、強いP-gp阻害薬(シクロスポリン、ケトコナゾール、エリスロマイシン、クラリスロマイシン、ベラパミル、ドロネダロン、アミオダロン等)の併用は推奨されない旨が海外公的文書に記載されている。
- 最終確認日
- 2026-11-01
研究の条件
研究の条件: 健康成人での単回投与試験(シクロスポリン併用)
ふだんの量では
ふだんの量では: 本剤は通常1回200mgを1日2回。単回試験の結果であり、反復投与での影響の大きさは異なる可能性がある
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。