リザトリプタン安息香酸塩 × MAO阻害薬 禁忌
要約
MAO阻害薬(モノアミン酸化酵素という、脳内の伝達物質を分解する酵素を止める薬。うつ病などの治療に使う)とは一緒に使えません。本剤は主にMAO(A型)で分解されるため、MAO阻害薬と一緒だと本剤の濃度が上がり、作用が強く出すぎるおそれがあります。MAO阻害薬を使っている間だけでなく、やめてから2週間以内も本剤は使えません。2週間あけることが公式の決まりです。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
ヒトでの併用試験で、A型MAO阻害薬(モクロベミド)により本剤のAUCが2.19倍、活性代謝物(N-脱メチル体)のAUCが5.34倍になった外国人データが国内添付文書§16.7.1に記載されている
根拠
マクサルト錠10mg/RPD錠10mg(オルガノン)添付文書(2024年7月改訂・第3版)§2.9(禁忌)・§10.1(併用禁忌)に、モノアミン酸化酵素阻害剤(MAO阻害剤)として明記(投与中、あるいは投与中止2週間以内の患者には投与しないこと)。§16.7.1に、A型MAO阻害薬モクロベミド(国内未承認)との併用で本剤のAUCが2.19倍になった外国人データも記載されている。日本では現在、非選択的MAO阻害薬の経口薬は販売されていないが、規定自体は現行のままである点も申し添える。
- 最終確認日
- 2026-11-01