セレキシパグ × ゲムフィブロジル(脂質異常症治療薬) 注意(ヒトデータあり)
要約
ゲムフィブロジルと一緒に使うと、セレキシパグの効き目の中心である活性代謝物(体内で効き目を持つ形に変わったもの)の血中濃度が大きく上がることが、ヒトでの試験で示されています。日本の添付文書にも、活性代謝物の量の目安(AUC)が約11倍になったデータが薬物動態の項に載っています。濃度が上がると頭痛、下痢、低血圧などの副作用が強く出るおそれがあるため、併用は避けるのが望ましい組み合わせです。なお、ゲムフィブロジルは日本では1999年に販売が中止された薬で、現在国内で処方されることはほぼありません。自己判断で中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。
ヒトでのエビデンス
あり(ヒトでの相互作用試験。ゲムフィブロジル併用でセレキシパグの曝露量が約2倍、活性代謝物が約11倍に増加。国内添文§16.7.3)
根拠
ウプトラビ錠(セレキシパグ、日本新薬)添付文書(2026年2月改訂・第6版)。現行第6版の§2禁忌は『本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者』『重度の肝機能障害のある患者』『肺静脈閉塞性疾患を有する患者』のみで、§10は10.1併用禁忌が存在せず10.2併用注意から始まる。ゲムフィブロジルの名は§16.7.3の薬物動態データ(活性代謝物AUC約11倍)にのみ登場し、§10.2でも強いCYP2C8阻害薬は名指しされていない(CYP2C8阻害薬の行はクロピドグレル・デフェラシロクス等)。海外では米国添付文書(DailyMed §4)・EU SmPCで強いCYP2C8阻害薬(例: ゲムフィブロジル)との併用が禁忌とされているが、国内添文では禁忌・併用注意の名指しがないため、国内添文のヒト薬物動態データに基づく注意(ヒトデータあり)とした。対象名にあった『リピディル』は本来フェノフィブラートの製品名でありゲムフィブロジルの製品名ではないため、商品名の併記を外した。
- 最終確認日
- 2026-11-03