ソマトロピン × 糖質コルチコイド 注意(添付文書)
要約
ステロイド薬(炎症や免疫を抑える薬。糖質コルチコイドはその中心的な種類)を一緒に使うと、2つの点に注意が必要です。1つ目は、ステロイドには成長を抑える方向の作用があるため、成長ホルモンの「背を伸ばす」働きが弱まることがあります。2つ目は、成長ホルモンが体の中でコルチゾール(副腎から出るホルモン)を作る働きを抑えるため、血液中のコルチゾールが下がることがあり、副腎の病気でステロイドを補っている人ではステロイドの量が足りなくなるおそれがあります。ステロイドの量は自己判断で変えず、処方医が検査をみながら調整します。
ヒトでのエビデンス
なし(添付文書の規定に基づく。併用試験の数値は添付文書にない)
根拠
ジェノトロピンTC注用5.3mg/ジェノトロピンTC注用12mg(ファイザー株式会社)2023年12月改訂・第3版をPMDA電子添文で原文確認した。§10.2に糖質コルチコイドの行が2つあり、①成長ホルモンの成長促進作用が抑制されることがある(機序:糖質コルチコイドが成長抑制効果を有するため)、②血清コルチゾール濃度が低下することがあるので糖質コルチコイドの用量に注意すること(機序:成長ホルモンが11β-ヒドロキシステロイドデヒドロゲナーゼ1型(11β-HSD-1)を抑制し、コルチゾンからコルチゾールへの変換を減少させるため)。この2行を1つの記録に統合した。§10.1(併用禁忌)の設定はない。なお自己注射用のゴークイック注用とは製剤が異なるため、。
- 最終確認日
- 2026-11-01