インスリン リスプロ × アルコール(お酒全般) 注意(添付文書)
要約
お酒を飲むと、肝臓での糖の産生が抑えられてインスリン リスプロの効きが強まったり長引いたりし、低血糖(血糖値が下がりすぎた状態で、手の震え・冷や汗・強い空腹感などが出ます)が起こりやすくなります。添付文書でも「過度のアルコール摂取」は低血糖を起こしやすい状態として名指しされています。とくに空腹時の飲酒は避け、飲む場合は食事と一緒にし、低血糖に備えてブドウ糖を常備してください。常備する量の目安は、1回分がブドウ糖10g、またはブドウ糖を含む飲み物150〜200mLほどです(日本糖尿病学会の目安。砂糖で代用する場合は倍の20gですが、効き始めはブドウ糖より遅れます)。低血糖のときはまずその量を摂り、約15分たっても続くようなら、もう一度同じ量を摂ってください。ブドウ糖10gで血糖値はおよそ30〜50mg/dL上がるというデータがあります(体格や状況によって変わります)。
ヒトでのエビデンス
なし(添付文書9.の注意喚起に基づく)
根拠
ヒューマログ注ミリオペン添付文書(日本イーライリリー、2025年3月改訂・第3版、PMDA掲載PDFでヒューマログ自体の原典を確認)§9.1(低血糖を起こすおそれがある患者又は状態)に「過度のアルコール摂取」が名指しされている。※ブドウ糖10g・150〜200mL・約15分という数値は、日本糖尿病学会『糖尿病治療ガイド』(低血糖およびシックデイの章)に基づく目安で、添付文書本文の数値ではありません。血糖値の上がり幅は、Wiethop & Cryer(1993年)の実験(1型糖尿病でブドウ糖10gを口から摂ったところ、約30分で血糖値が約37mg/dL上がった)や、臨床で広く使われる目安(ブドウ糖1gで約5mg/dL)をもとに、およそ30〜50mg/dLとしています。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認