インスリン イコデク × 血糖降下作用を増強する薬剤 注意(添付文書)
要約
次の薬剤は、インスリン イコデクの血糖を下げる作用を強めることがあり、低血糖(血糖値が下がりすぎた状態で、手の震え・冷や汗・強い空腹感などが出ます)が起こりやすくなります:糖尿病用薬、モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤、三環系抗うつ剤、サリチル酸誘導体、蛋白同化ステロイド、サルファ剤、β-遮断剤、ACE阻害薬。これらの薬を始めた・やめた・量が変わったときは、血糖値の変化に注意し、低血糖の症状があれば早めに対処してください。本剤は週1回投与で作用が1週間続くため、低血糖が起きた場合は回復後も再発・遷延(長引くこと)がありえます。ブドウ糖(低血糖時に飲む糖分)を、1回分ではなく繰り返し使える量で常備してください。1回分の目安はブドウ糖10g、またはブドウ糖を含む飲み物150〜200mLほどです(日本糖尿病学会の目安。砂糖で代用する場合は倍の20gですが、効き始めはブドウ糖より遅れます)。ブドウ糖10gで血糖値はおよそ30〜50mg/dL上がるというデータがあります(体格や状況によって変わります)。約15分たっても低血糖が続くようなら同じ量をもう一度摂るため、その分も含めて用意しておいてください。
ヒトでのエビデンス
なし(添付文書の注意喚起に基づく)
根拠
アウィクリ注フレックスタッチ(ノボ ノルディスク ファーマ、2025年1月発売の週1回投与製剤) 10.2併用注意。※ブドウ糖10g・150〜200mL・約15分という数値は、日本糖尿病学会『糖尿病治療ガイド』(低血糖およびシックデイの章)に基づく目安で、添付文書本文の数値ではありません。血糖値の上がり幅は、Wiethop & Cryer(1993年)の実験(1型糖尿病でブドウ糖10gを口から摂ったところ、約30分で血糖値が約37mg/dL上がった)や、臨床で広く使われる目安(ブドウ糖1gで約5mg/dL)をもとに、およそ30〜50mg/dLとしています。
- 最終確認日
- 2026-11-01