エキセナチド × 経口避妊薬 注意(添付文書)
要約
飲み薬の避妊薬(ピル)は、飲むタイミングで結果が変わります。バイエッタ(1日2回製剤)の注射の後にピルを飲むと、最高濃度(Cmax)がエチニルエストラジオール(卵胞ホルモン成分)で45%、レボノルゲストレル(黄体ホルモン成分)で27%下がり、効き始める時間が約3〜3.5時間遅れた試験があります。一方、本剤の注射の1時間前にピルを飲んだ場合は、最高濃度も効き始める時間もほとんど影響がありませんでした。そのため、ピルは本剤の注射より少なくとも1時間前に飲むことが大切です。なお、ピルの最低濃度(飲み続けたときの下限の濃度)は大きく変わらなかったとされており、『避妊の効きがなくなる』というデータではありません。
ヒトでのエビデンス
あり(薬物動態試験、外国人データ。バイエッタのデータ)
根拠
ビデュリオン添付文書(2023年2月改訂・第3版)§16.7.3に「バイエッタ皮下注投与1時間前に経口避妊薬を投与した場合、Cmax及びtmaxにもほとんど影響はなかった」と記載(バイエッタのデータ、外国人での成績、Kothare PA, et al. BMC Clin Pharmacol. 2012;12:8)。注射後に服用した場合の数値(EEのCmax45%低下・LNGのCmax27%低下・tmax約3〜3.5時間遅延、反復投与時のトラフ濃度は不変)は米国バイエッタ添付文書の薬物相互作用試験に基づく。ビデュリオン(週1回徐放製剤)自体での経口避妊薬試験はなく、数値はすべてバイエッタのものであることを明記する。
- 最終確認日
- 2026-11-01