エキセナチド × ワルファリンカリウム(商品名: ワーファリン) 注意(添付文書)
要約
血液を固まりにくくする薬ワルファリンについては、バイエッタ(1日2回製剤)の試験で、効き始める時間(tmax)が約2時間遅れましたが、総量(AUC)と最高濃度(Cmax)は変わりませんでした。一方で、バイエッタとの併用で出血を伴うINR(血液の固まりにくさの指標)増加が報告されています。測った試験では総量は変わらなかったのに、実際の使用ではINRが上がった例があるため、本剤の開始・中止の際はINRの確認が大切です。この『類薬の報告』ではなく『この成分自身の報告』である点が、デュラグルチドやリラグルチドとの違いです。
ヒトでのエビデンス
あり(薬物動態試験、外国人データ。INR増加は市販後の報告)
根拠
ビデュリオン添付文書(2023年2月改訂・第3版)§10.2にクマリン系薬剤(ワルファリンカリウム)を名指しし、バイエッタ皮下注においてワルファリンのtmaxが約2時間遅延したこと、出血を伴うINR増加が報告されていることを記載(機序は本剤の胃内容物排出遅延作用)。§16.7.2に、バイエッタ皮下注10μg投与後にワルファリンを投与したときtmaxは遅延したがCmax及びAUCは変化しなかった旨を記載(バイエッタのデータ、外国人での成績、Soon D, et al. J Clin Pharmacol. 2006;46(10):1179-1187)。デュラグルチド・リラグルチドの添文では、このエキセナチドの報告が『類薬の報告』として引用されている。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認