リキシセナチド × 経口避妊薬 注意(添付文書)
要約
飲み薬の避妊薬(ピル)は、飲むタイミングで結果が変わります。本剤の注射の1時間前、または11時間後に飲んだ場合は、避妊成分の総量(AUC)も最高濃度(Cmax)も変わりませんでした。一方、本剤の1〜4時間後に飲むと、総量は変わらないものの最高濃度がエチニルエストラジオール(卵胞ホルモン成分)で最大52%、レボノルゲストレル(黄体ホルモン成分)で最大46%下がり、効き始める時間も1〜3時間遅れました。そのため、ピルは本剤の注射の少なくとも1時間前に飲むことが案内されています。総量自体は保たれるため『避妊の効きがなくなる』というデータではありませんが、タイミングの指示がある点が他の成分と違います。
ヒトでのエビデンス
あり(薬物動態試験、外国人データ)
根拠
リキスミア皮下注300μg添付文書(サノフィ、2023年2月改訂・第2版)§10.2併用注意5)に、吸収遅延により効果が減弱される薬剤<経口>(抗生物質<経口>、経口避妊薬等)が名指しされ、本剤の胃内容排出遅延作用が併用する経口剤の吸収に影響を与えるおそれがあるので、血中濃度が一定の閾値に達することにより有効性を示す経口剤を併用する場合は、本剤投与の1時間以上前、又は11時間以上後にそれらの薬剤を服用することが記載されている。§16.7には本剤10μgと経口避妊薬(エチニルエストラジオール0.03mg/レボノルゲストレル0.15mg)単回投与の相互作用試験結果(外国人データ)が収載され、本剤投与の1時間前に投与した場合は薬物動態に変化がなかった一方、本剤投与後に投与した場合はAUCは変わらないもののCmaxが低下し(エチニルエストラジオールで最大52%、レボノルゲストレルで最大46%)、tmaxが1〜3時間遅延したことが示されている。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認