デュラグルチド × 全身麻酔・深い鎮静 注意(添付文書)
要約
全身麻酔や深い鎮静(検査・手術で深く眠らせること)を受ける場合の注意です。この仲間の薬を使っている人で、手術前の絶食の指示を守ったにもかかわらず、麻酔中に胃の中身が気管に入る誤嚥(ごえん)が起きた例が報告されています。本剤は胃の中身が出ていく速度を遅くするため、胃に食べ物が残りやすいおそれがあります。本剤は週1回の注射で効きが続くため、手術の直前にやめても作用はすぐには消えません。手術や内視鏡検査の予定がある場合は、早めに処方医と麻酔の担当医の両方に本剤を使っていることを伝えてください。
保管の注意 凍結を避け(凍結したものは使えません)、冷蔵庫(2〜8℃)で光を避けて保管する注射です。室温で保管する場合は、光を避け、30℃を超えない場所で、14日以内に使います。
ヒトでのエビデンス
ヒトでの直接の相互作用試験データはない。添付文書にクラスでの症例報告の記載がある。
根拠
トルリシティ添付文書(2026年9月改訂・第12版)§9.1.5(2026年9月改訂で追加)に「全身麻酔又は深い鎮静下の患者」を名指しし、GLP-1受容体作動薬又はGIP/GLP-1受容体作動薬投与中の患者で術前の絶食指示遵守にもかかわらず誤嚥が生じた症例が報告されていること、本剤の胃内容排出遅延作用により胃内容物残留リスクが高まるおそれがあることを記載。§18.5に胃内容排出遅延作用の実測(t50が約2時間遅延、外国人データ)。本剤の半減期は約4.5日(§16.1)。
- 最終確認日
- 2026-10-31
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。