デュラグルチド × 経口避妊薬 大きな影響なし(ヒトデータあり)
要約
飲み薬の避妊薬(ピル)と合わせた試験では、避妊成分の体内での総量(AUC)はノルエルゲストロミン(黄体ホルモンの活性代謝物)で比0.90、エチニルエストラジオール(卵胞ホルモン成分)で比0.99と、ほぼ変わりませんでした。最高濃度(Cmax)はやや下がり、効き始める時間は最大で約2時間遅れましたが、総量が保たれているため、避妊の効きが大きく落ちる話ではないと考えられます。同じ仲間でもチルゼパチドでは総量が約2割下がった報告があり、成分ごとに結果が違います。
保管の注意 凍結を避け(凍結したものは使えません)、冷蔵庫(2〜8℃)で光を避けて保管する注射です。室温で保管する場合は、光を避け、30℃を超えない場所で、14日以内に使います。
ヒトでのエビデンス
あり(薬物動態試験、外国人データ)
根拠
トルリシティ添付文書(2026年9月改訂・第12版)§16.7。経口避妊薬(ノルゲスチメート0.25mg/エチニルエストラジオール0.035mg、国内未発売の配合)と本剤1.5mg週1回反復投与の併用試験(外国人データ)で、ノルエルゲストロミンAUC比0.90[0.83,0.98]・Cmax比0.74・tmax差+2.00時間、エチニルエストラジオールAUC比0.99[0.90,1.09]・Cmax比0.87・tmax差+0.30時間。§10.2に経口避妊薬の名指しはない。対照としてチルゼパチド(マンジャロ添文§16.7)では同系成分のAUC比が約0.78〜0.79まで低下しており、結論が成分で異なる。
- 最終確認日
- 2026-10-31
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。