デュラグルチド × ワルファリンカリウム(商品名: ワーファリン) 注意(添付文書)
要約
血液を固まりにくくする薬ワルファリンの体内での総量(AUC=血中濃度の合計量の指標)は比0.99と変わりませんでしたが、効き始めるまでの時間の目安である最高濃度到達時間(tmax)が約4〜5.5時間遅れました。吸収が遅れるだけで総量は保たれるため、直ちに効きが弱まるとは言えません。ただ、同じ仲間の薬エキセナチドでは出血を伴うINR(血液の固まりにくさの指標)増加が報告されているため、本剤の開始・中止の際はINRの確認が大切です。
保管の注意 凍結を避け(凍結したものは使えません)、冷蔵庫(2〜8℃)で光を避けて保管する注射です。室温で保管する場合は、光を避け、30℃を超えない場所で、14日以内に使います。
ヒトでのエビデンス
あり(薬物動態試験、外国人データ)
根拠
トルリシティ添付文書(2026年9月改訂・第12版)§10.2にクマリン系薬剤(ワルファリンカリウム)を名指しし、ワルファリンのtmaxが4〜5.5時間遅延したとの報告と、類薬(エキセナチド)で出血を伴うINR増加が報告されている旨を記載(機序は本剤の胃内容排出遅延作用)。§16.7薬物相互作用試験(外国人データ)ではS-ワルファリンAUC比0.99・Cmax比0.78・tmax差+4.02時間、R-ワルファリンAUC比0.99・Cmax比0.86・tmax差+5.50時間。
- 最終確認日
- 2026-10-31
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。