アリロクマブ × エゼチミブ(商品名:ゼチーア) 大きな影響なし(ヒトデータあり)
要約
エゼチミブ(腸でコレステロールの吸収を抑える飲み薬)とプラルエントを一緒に使った試験(各群24名)では、プラルエントの最高濃度Cmaxは、プラルエント単独のときと比べて比0.92と、統計的に意味のある差はありませんでした。LDLコレステロールの最大の下がり方も、単独の47.4%に対してエゼチミブ併用では56.6%と、効きが弱まる方向ではありませんでした。投与間隔の終わりのほうでは効きの持続がやや短くなる傾向はありましたが、著者らは併用を妨げるものではないと結論しています。試験のプラルエントは150mgを4週間に1回の使い方で、日本の基本の使い方(2週間に1回)とは違う点に注意してください。
ヒトでのエビデンス
あり(健康な被験者各群24名での薬物動態・薬力学試験。Cmax比0.92[90%信頼区間0.78-1.09]で有意差なし)
根拠
プラルエント皮下注(サノフィ株式会社)の現行電子添文をPMDAで2026-10-31に確認した。同添文には§10(相互作用)の名指しはなく、併用は用法上の位置づけとヒトデータで扱う。 原著: Rey J, et al. J Am Heart Assoc. 2016;5:e003323. PMID: 27287699(LDLコレステロール130mg/dL超の被験者、各群24名。エゼチミブ10mg/日などの4週間導入後にアリロクマブ150mgを4週間に1回追加。エゼチミブ併用群の総アリロクマブCmaxは単独群と統計差なし(点推定0.92[90%CI 0.78-1.09])、LDL最大低下は単独47.4%に対し併用56.6%、85日目では持続がやや短い傾向も併用は妨げられないと結論)。
- 最終確認日
- 2026-11-01
研究の条件
研究のプラルエントは150mgを4週間に1回(日本で承認された基本用法は75mgまたは150mgを2週間に1回)で、相手はエゼチミブ10mg/日を4週間導入した後の追加投与。被験者は脂質低下薬を使っていない健康な成人。