デュピルマブ × ミダゾラム(商品名: ドルミカム) 大きな影響なし(ヒトデータあり)
要約
ミダゾラム(眠りや不安を抑える薬)は、肝臓の代謝酵素CYP3A(薬を分解する酵素の一つ)で分解されます。デュピルマブを使った人の試験では、ミダゾラムの血中濃度の指標AUC(体に入った薬の総量の目安)は約0.98倍で、ほぼ変わりませんでした。濃度がほぼ変わらないため、ミダゾラムの効き目が大きく変わることは考えにくく、通常どおりの使い方で問題になる可能性は低いと考えられます。
ヒトでのエビデンス
あり(中等症から重症のアトピー性皮膚炎患者14例(評価可能13例)でのヒト薬物動態試験)
根拠
Davis JD, et al. Clin Pharmacol Ther. 2018;104(6):1146-1154(PMID: 29498038、PubMedで原著照合) 中等症から重症のアトピー性皮膚炎患者にデュピルマブ(初回600mg、以後300mgを毎週)投与前後でCYP基質カクテルを単回投与し比較。ミダゾラム2mg単回ではAUC幾何平均比0.98[90%CI 0.87-1.09]、Cmax比1.13。米国添付文書にも同試験に基づき「臨床的に意味のある変化なし」と記載。なお日本の現行添付文書には§10がなく§16にも本データの記載がないため、この記録の根拠は原著論文と米国添付文書である。
- 最終確認日
- 2026-11-01
研究の条件
試験ではデュピルマブを初回600mgの後、300mgを毎週投与し(承認された維持用法の2週間隔より多い条件)、各基質薬は単回だけ飲んで比べた