デュピルマブ × カフェイン 大きな影響なし(ヒトデータあり)
要約
カフェイン(コーヒーやお茶、エナジードリンクなどに含まれる成分)は、肝臓の代謝酵素CYP1A2(薬を分解する酵素の一つ)で分解されます。デュピルマブを使った人の試験では、カフェインの血中濃度の指標AUC(体に入った量の総量の目安)は約1.12倍で、大きな変化はありませんでした。ふだんのコーヒーやお茶の量を、デュピルマブのために変える必要はないと考えられます。
保管の注意 凍結を避け、冷蔵庫(2〜8℃)で保管する注射です。冷蔵庫から出したあとは外箱に入れたまま25℃以下で保管し、14日以内に使います(温めたり、振ったりはしません)。
ヒトでのエビデンス
あり(中等症から重症のアトピー性皮膚炎患者14例(評価可能13例)でのヒト薬物動態試験)
根拠
Davis JD, et al. Clin Pharmacol Ther. 2018;104(6):1146-1154(PMID: 29498038、PubMedで原著照合) カフェイン100mg単回(クエン酸カフェイン液)ではAUC幾何平均比1.12[90%CI 0.87-1.45]、Cmax比1.05。米国添付文書も臨床的に意味のある変化なしと記載。日本の現行添付文書に本データの記載はない。
- 最終確認日
- 2026-10-31
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
試験ではデュピルマブを初回600mgの後、300mgを毎週投与し(承認された維持用法の2週間隔より多い条件)、各基質薬は単回だけ飲んで比べた
ふだんの量では
試験のカフェイン100mg単回は、コーヒー1杯に含まれるカフェイン(おおむね100mg前後)と大きく離れた量ではない
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。