サリルマブ × シンバスタチン(商品名: リポバス等) 注意(ヒトデータあり)
要約
サリルマブを始めると、シンバスタチン(コレステロールを下げる薬)の血中濃度が下がります。関節リウマチの患者さんでの試験では、サリルマブ200mgを1回注射した1週間後に、シンバスタチンの濃度の指標であるAUC(血中濃度の合計量)が約45%、その活性代謝物(体内で変わってできる効き目のある物質)が約36%下がりました。そのため、コレステロールを下げる働きが弱くなるおそれがあります。サリルマブの開始・中止の前後は、コレステロールの値を確認しながら処方医が用量を判断します。自己判断で量を変えないでください。
ヒトでのエビデンス
あり(関節リウマチ患者17例での薬物動態試験)
根拠
Lee EB et al. Clin Pharmacokinet. 2017;56:607-615(RA患者、サリルマブ200mg単回皮下注7日後のシンバスタチン40mg単回投与で、シンバスタチンAUC比54.7%・Cmax比54.1%、β-ヒドロキシシンバスタチン酸AUC比64.1%)。ケブザラ皮下注150mg・200mg添付文書(サノフィ、2026年4月改訂・第3版、PMDA電子添文で原典確認) §16にも「外国人関節リウマチ患者に本剤200mg単回皮下投与後の1週後にシンバスタチンを投与したとき、シンバスタチン及びシンバスタチン酸の曝露量はそれぞれ45%及び36%減少した」と記載。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
試験はサリルマブ200mg単回皮下投与とシンバスタチン40mg単回投与の組み合わせで、投与7日後の測定(外国人データを含む)。