このサイトは、薬の飲み合わせについて、添付文書や論文をもとに確かめた情報をお伝えするものです。あなたの体の状態や、ほかに飲んでいる薬のことまでは分かりません。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。

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トシリズマブ × シンバスタチン(商品名: リポバス等) 注意(ヒトデータあり)

要約

トシリズマブを始めると、シンバスタチン(コレステロールを下げる薬)の血中濃度が下がります。関節リウマチの患者さんでの試験では、トシリズマブ投与1週間後にシンバスタチンの濃度の指標であるAUC(血中濃度の合計量)が約57%下がりました。そのため、コレステロールを下げる働きが弱くなるおそれがあります。これは、炎症で抑えられていた薬の分解酵素(CYP3A4=薬の分解酵素の一つ)の働きが、炎症が治まることで元に戻るために起こります。トシリズマブの開始・中止の前後は、コレステロールの値を確認しながら処方医が用量を判断します。自己判断で量を変えないでください。

ヒトでのエビデンス

あり(関節リウマチ患者12例での薬物動態試験)

根拠

Schmitt C et al. Clin Pharmacol Ther. 2011;89(5):735-740、PMID 21430660(RA患者12例、トシリズマブ10mg/kg単回点滴後1週でシンバスタチンAUC比43%[90%CI 34-55%]、すなわち約57%低下、5週でも比61%)。アクテムラ皮下注162mg添付文書(中外製薬、2026年9月改訂・第5版、PMDA電子添文で原典確認) §15.2.3にも、IL-6で抑制されていたCYP発現が本剤投与により回復し併用薬の効果が減弱する可能性は否定できない旨を記載。

最終確認日
2026-11-01

代謝・排泄:尿中へは排泄されず、腎臓以外で消失

研究の条件

試験はトシリズマブ点滴静注10mg/kg単回投与(本品目は皮下注製剤)とシンバスタチン40mg単回投与の組み合わせで、点滴後1週間・5週間時点の測定。

この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。

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