このサイトは、薬の飲み合わせについて、添付文書や論文をもとに確かめた情報をお伝えするものです。あなたの体の状態や、ほかに飲んでいる薬のことまでは分かりません。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。

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キトサン × ワルファリン(商品名: ワーファリン) 注意(ヒトデータあり)

要約

ワルファリン(血液を固まりにくくする薬)を飲んでいた83歳の男性で、キトサンを始めたあとにINR(血液の固まりにくさを示す値)が大きく上がった症例報告があります。ワルファリン2.5mgで目標の範囲(INR 2〜3)に安定していたのが、キトサン1200mgを1日2回飲み始めて約1か月で、INRが8〜10の範囲まで上がりました。INRがこれだけ上がると、出血が止まりにくくなるおそれがあります。キトサンをやめてビタミンKを使うとINRは戻り、本人が再び飲み始めるとまた上がり、完全にやめると安定しました。著者らは、キトサンが脂肪と一緒にビタミンKの吸収を邪魔したためではないかと推測していますが、証明されたわけではありません。実務の結論として、ワルファリン服用中はキトサンを自己判断で始めず、使う場合は処方医に伝えてINRの確認を受けてください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。

ヒトでのエビデンス

あり(症例報告1件。再び飲み始めて再現した経過を含む)

根拠

Huang SS, Sung SH, Chiang CE. Ann Pharmacother. 2007;41(11):1912-1914(PMID: 17925502): ワルファリン2.5mg/日で安定していた83歳男性。キトサン1200mg 1日2回の自己服用後にINRが目標範囲(2〜3)から8〜10の範囲へ上昇。中止とビタミンK投与で回復、再服用で再上昇、中止で安定。Naranjoスケール(薬との関係を点数化する物差し)で「おそらく関連(probable)」。機序はビタミンK吸収への干渉という著者らの推測で、実証はされていない。

最終確認日
2026-11-01
確認方法
AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認

研究の条件

症例1件。キトサン1200mg 1日2回(合計2400mg/日)。

ふだんの量では

市販のキトサン製品の常用量は1日数百mg〜数gと幅があり、症例の量はその範囲内。「市販の量なら関係ない」とは言えない。

この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。

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