難消化性デキストリン × 糖尿病の薬 一般的注意
要約
難消化性デキストリンは、食事の糖の吸収を緩やかにして食後血糖の上昇を抑える食物繊維です。健康な大人を対象にした無作為化試験37件のメタ解析では、飲み物に混ぜた6g程度で食後血糖の反応が約20%、食べ物に混ぜた場合は約10%抑えられました。血糖を下げる方向の作用なので、糖尿病の薬と重なると、理屈のうえでは血糖が下がりやすくなります。ただし、薬と一緒に使って低血糖が増えたというヒトの報告は確認できておらず、抑え方も穏やかです。実務の結論として、薬は自己判断で変えず、インスリンやスルホニルウレア薬(インスリンを出させる薬)を使っている人は、食事量が少ない日にこの成分を多めに取る場合は低血糖の症状に注意してください。食事と一緒に取ることが前提の成分なので、服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
なし(糖尿病薬との併用を調べたヒト試験はない。血糖への作用自体はヒト試験のメタ解析がある)
根拠
Livesey G, Tagami H. Am J Clin Nutr. 2009;89(1):114-125(PMID: 19126874): 難消化性デキストリン(resistant maltodextrin)10g以下の無作為化比較試験37件のメタ解析。糖質を含む食事への血糖反応の抑制は用量による差があり、飲料中の6gで約20%、食品中では約10%(いずれも有意)。対象は主に健康成人で、糖尿病薬との併用試験ではない。低血糖の増加はこの範囲では示されていない。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
1回4〜10gを、糖質を含む食事・飲み物と一緒に取る条件。薬との併用ではなく、食事の糖への反応を見た試験。
ふだんの量では
特定保健用食品の飲料などでは1本あたり約5g前後の製品が多く、試験の範囲と重なる量。日常量でも血糖の上がり方は緩やかになりうるが、薬の効きを大きく変えるほどの強さは示されていない。