ホエイプロテイン × 糖尿病の薬(スルホニルウレア薬・メトホルミン等) 注意(ヒトデータあり)
要約
ホエイプロテインには、食後のインスリン(血糖を下げるホルモン)の出を増やし、食後血糖の上昇を抑える作用がヒト試験で示されています。2型糖尿病の人15人を対象にした試験では、朝食の30分前にホエイ50gを飲むと、食後3時間の血糖が28%低くなり、インスリンの反応は105%大きくなりました。血糖が下がる方向の作用なので、血糖を下げる薬(とくにインスリンを出させるスルホニルウレア薬)と重なると、血糖が下がりすぎるおそれがあります。この試験自体は医療機関内で行われ、低血糖の報告はありませんでした。実務の結論として、薬は自己判断で変えず、ホエイを習慣的に使い始めたら血糖の変化(測定している人は測定値)に注意し、低血糖症状が増えるようなら処方医に相談してください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
あり(2型糖尿病患者を対象に、糖尿病薬の服用下で行われた無作為化クロスオーバー試験)
根拠
Jakubowicz D, et al. Diabetologia. 2014;57(9):1807-1811(PMID: 25005331): スルホニルウレア薬またはメトホルミン以外の薬を使っていない、コントロール良好な2型糖尿病15人。ホエイ50gを水250mLに溶かして朝食30分前に飲むと、食後180分の血糖が28%低下、インスリン反応+105%、GLP-1反応も増加。低血糖の発生は報告されていない。薬との「相互作用試験」として設計されたものではなく、薬の服用下でホエイの血糖低下作用が示されたデータである。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
ホエイ50g(市販品の約2杯分)を食前にまとめて飲む条件。対象はコントロール良好な2型糖尿病で、インスリン治療中の人は含まれていない。
ふだんの量では
市販品1杯はタンパク質約20〜25gで試験量の半分ほど。量が少なければ作用も小さいと考えられるが、ゼロとは言えない。