サーデンペプチド × 血圧への影響(ヒト試験の規模と対象) 一般的注意
要約
サーデンペプチドの血圧への影響を示す代表的なヒト試験では、バリルチロシン0.4mg/日を含む飲料を13週間続けた軽い高血圧・高値血圧の人で、収縮期血圧(上の血圧)が平均142.0mmHgから134.4mmHgへ約7.6mmHg下がり、拡張期血圧(下の血圧)も88.0mmHgから83.5mmHgへ下がりました。別の試験でも、4週間で上の血圧が約9mmHg、下の血圧が約5mmHg下がったと報告されています。これらの数値は、血圧の薬を使っていない軽い高血圧の人での結果です。そのため、すでに薬で治療している人で同じだけ上乗せで下がるとは言えず、血圧が下がりすぎるおそれも含めて、併用での結果は分かっていません。実務上の結論として、サーデンペプチドは処方薬の代わりにはならず、自己判断で血圧の薬を減らしたり止めたりしないでください。
ヒトでのエビデンス
あり(無作為化二重盲検試験。対象は降圧薬を使っていない軽症高血圧・高値血圧の人)
根拠
Kawasaki T, et al. Fukuoka Igaku Zasshi. 2002;93(10):208-218. PMID: 12471719(無作為化二重盲検プラセボ対照試験63人、13週間。サーデンペプチド0.5g/日(バリルチロシンとして0.4mg/日)。軽症高血圧・高値血圧の40人で収縮期142.0→134.4mmHg、拡張期88.0→83.5mmHg。正常血圧の人では変化なし)。Kawasaki T, et al. J Hum Hypertens. 2000;14:519-523. DOI: 10.1038/sj.jhh.1001065(軽症高血圧29人、4週間で収縮期約9.3mmHg・拡張期約5.2mmHgの低下)。安全性の評価としてEFSA Panel. EFSA Journal. 2010;8(7):1684(食品成分としての安全性意見。ヒト試験で有害事象なしと整理。ただし相互作用の評価ではない)。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
対象は軽症高血圧(収縮期130〜160mmHg未満)・高値血圧・正常血圧の成人で、血圧の薬との併用を調べた試験ではありません。用量はサーデンペプチド0.5g/日(バリルチロシン0.4mg/日)を飲料で13週間、または濃縮エキスを4週間です。
ふだんの量では
特定保健用食品などの1日目安量は、バリルチロシン0.4mgを目安に設計された製品が中心で、試験量と同水準です。量のギャップよりも、「薬を使っていない軽い高血圧の人での結果」を「治療中の人の上乗せ効果」として読まないことが大切です。複数の製品を重ねて飲むと、目安量を超えることにも注意してください。