このサイトは、薬の飲み合わせについて、添付文書や論文をもとに確かめた情報をお伝えするものです。あなたの体の状態や、ほかに飲んでいる薬のことまでは分かりません。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多いです。

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カテキン(緑茶抽出物) × ロスバスタチン(商品名: クレストール) 注意(ヒトデータあり)

要約

コレステロールの薬ロスバスタチンと、カテキンの代表成分EGCGを一緒に飲むと、ロスバスタチンの血液中の濃度が下がりました。EGCG 300mgをロスバスタチン20mgと同時に飲んだ試験では、濃度の総量の目安であるAUCが19%下がりました。そのため、コレステロールを下げる働きが弱くなるおそれがあります。腸で薬を取り込む運び屋(OATP)の働きがEGCGで止まるためと考えられています。ただし、EGCGを10日間続けて摂った後では差が消えたという同じ試験内の結果や、緑茶抽出物(EGCG 800mg/日)を14日間続けた別の試験ではAUCが約3割下がったという結果もあり、『続けるかどうか』で結果が変わります。自己判断で薬をやめず、緑茶抽出物サプリを使う場合は申告してください。公式の決まりはありませんが、安全のため約2時間あけるのが目安です。時間をずらすことで対処できる飲み合わせです(ただしナドロールほどの大きな影響が確認された薬では、ずらすだけに頼らないでください)。

ヒトでのエビデンス

ヒトデータあり(薬物動態試験2件、条件により結果の大きさ・有無が異なる)。

根拠

Kim TE et al. Drug Des Devel Ther 2017;11:1409-1416、PMID: 28533679(健康成人13名、ロスバスタチン20mg+EGCG 300mg同時投与でAUClast -19%(幾何平均比0.81)、Cmax -15%。EGCG 10日間前投与後は有意差なし)。別試験: Front Nutr 2022(健康成人男性20名、緑茶抽出物EGCG 800mg/日×14日でロスバスタチン10mgのAUC0-24 108.7→74.1 h·μg/L、Cmax 13.1→7.9 μg/L、いずれも有意に低下)。動物実験では逆に濃度が上がった報告もあり、ヒトでは下がる方向で一致している。

最終確認日
2026-11-01
確認方法
AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認

研究の条件

研究の条件: EGCG 300mgの同時投与(お茶1杯のEGCGの約2倍以上と著者らが見積もっている)で-19%、EGCG 800mg/日×14日間の抽出物では約-32%。反復投与で影響が消えた条件もある。

ふだんの量では

ふだんの量では: お茶1杯のEGCGは90〜150mg程度と見積もられる報告がある。飲料の緑茶でロスバスタチンへの影響を直接測った試験はなく、抽出物サプリの高用量ほどはっきりした影響が出るとは限らない。日常の量で大きく変わる話ではないと考えられますが、高用量の抽出物サプリでは話が別である。

この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。

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