カテキン(緑茶抽出物) × リシノプリル(商品名: ロンゲス、ゼストリル) 注意(ヒトデータあり)
要約
血圧の薬リシノプリルと緑茶抽出物を一緒に飲むと、リシノプリルの血液中の濃度が大きく下がりました。EGCG約300mgを含む緑茶抽出物をリシノプリル10mgと同時に飲んだ試験では、濃度の総量の目安であるAUCが約66%低下し(比0.337)、最高濃度も約71%低下しました(比0.289)。そのため、血圧を下げる働きが弱くなるおそれがあります。腸からの吸収がカテキンで妨げられたためと考えられています(腎臓からの排泄は変わりませんでした)。リシノプリルを使っている人が緑茶抽出物サプリを使う場合は、必ず申告してください。公式の決まりはありませんが、安全のため約2時間あけるのが目安です。時間をずらすことで対処できる飲み合わせです。
ヒトでのエビデンス
ヒトデータあり(薬物動態試験)。
根拠
Misaka S et al. Clin Transl Sci 2021;14:476-480(健康成人10名、クロスオーバー。EGCG約300mgを含む緑茶抽出物200mLとリシノプリル10mgを同時投与。Cmax幾何平均比0.289(90%CI 0.226-0.352)、AUC比0.337(90%CI 0.269-0.405)、腎クリアランスは不変)。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: 抽出物としてEGCG約300mgを薬と同時に1回摂った条件。飲み物の緑茶で同じ大きさの影響が出るかは調べられていない。
ふだんの量では
ふだんの量では: お茶1杯のEGCGは90〜150mg程度の見積もりがあり、研究条件(300mg同時摂取)よりは少ない。ただし量が少ない場合の影響の大きさは測られていないため、『日常の量では問題ない』とまでは言い切れない。