ケルセチン × ミダゾラム(商品名: ドルミカム) 大きな影響なし(ヒトデータあり)
要約
ケルセチンが薬を分解する酵素CYP3A4を止めるのではないかと心配されてきましたが、目印の薬ミダゾラム(眠くなる薬)でヒトで調べたところ、ケルセチン1,500mgを1回摂っても、1,500mg/日を1週間続けても、ミダゾラムの血液中の濃度に確かな変化はありませんでした(1週間後は下がる傾向が見えたものの、統計学的に確かな差ではありませんでした)。少なくともこの条件では、CYP3A4への大きな影響はないと考えられます。ただし調べられたのはミダゾラム1剤だけです。
ヒトでのエビデンス
ヒトデータあり(有意な影響なしという結果の薬物動態試験)。
根拠
Nguyen MA et al. J Pharm Sci 2015;104:3199-3207(健康成人10名、ミダゾラム7.5mg経口。ケルセチン1,500mg単回併用では有意な変化なし。1,500mg/日×1週間後はAUC比0.82(90%信頼区間0.61-1.10)で有意差なし。静脈内ミダゾラムでの部分検討でも一貫した阻害は示されなかった)。
- 最終確認日
- 2026-10-31
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: ケルセチン1,500mg/日という高用量条件でも、CYP3A4の指標薬への確かな影響は出なかった。
ふだんの量では
ふだんの量では: 食事レベルのケルセチン量は研究用量よりはるかに少なく、CYP3A4への影響はさらに考えにくい。
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。