レスベラトロール × CYP3A4で代謝される薬(カルバマゼピンなど) 注意(ヒトデータあり)
要約
レスベラトロールを多めに摂ると、薬を分解する酵素CYP3A4(腸と肝臓で多くの薬を分解する仕組み)の働きが弱まることが、ヒトの試験で示されています。てんかんの薬カルバマゼピンでは、レスベラトロール500mg/日を10日間摂った後に血液中の濃度(AUC: 体の中に入った薬の総量の目安)が約1.5倍に上がりました。そのため、カルバマゼピンの効きが強く出すぎて、めまいや眠気などの副作用が出やすくなるおそれがあります。CYP3A4で分解される薬は多いので、新しくレスベラトロールを始める場合は、飲んでいる薬を薬剤師に確認してもらってください。時間をずらしても解決しない、併用期間全体の問題です。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
ヒトデータあり(プローブ薬・実薬での薬物動態試験2件)。
根拠
Bedada SK, Nearati P. Phytother Res 2015;29:701-706(健康成人12名、レスベラトロール500mg/日×10日後にカルバマゼピン200mg単回投与、AUCが約1.5倍、Cmax・半減期も上昇、代謝物/親薬物比は低下=CYP3A4阻害と解釈)。Chow HH et al. Cancer Prev Res 2010;3:1168-1175、PMID: 20716633(健康成人42名、レスベラトロール1g/日×4週間でCYP3A4の指標薬ブスピロンのAUCが幾何平均で33%上昇)。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: レスベラトロール500mg〜1g/日を10日〜4週間続けて摂取。試験管内(in vitro)でCYP3A4を止める濃度はヒトの血中濃度よりかなり高いが、腸の中では高い濃度になりうることが、ヒト試験で実際に影響が出た理由と考えられている。
ふだんの量では
ふだんの量では: 赤ワイン1杯に含まれるレスベラトロールは1mg前後、食品から摂る量は通常1日数mg以下で、研究で使われた500mg〜1gとは100倍以上の開きがある。食事レベルの摂取で同じ影響が出るとは考えにくく、問題になるのは高用量サプリメントの場合である。