レスベラトロール × CYP2C9で代謝される薬(ロサルタンで検証) 注意(ヒトデータあり)
要約
レスベラトロール1g/日を4週間摂ると、薬を分解する酵素CYP2C9の働きが弱まることが、血圧の薬ロサルタンを目印にしたヒト試験で示されました(ロサルタンとその代謝物の比が約2.7倍に変化)。CYP2C9で分解される薬には、ワルファリン(血液を固まりにくくする薬)や一部の痛み止め・糖尿病の薬があります。ただし、ワルファリン自体との併用をヒトで調べた試験はなく、マウスではワルファリンの効きが強まったという報告にとどまります。ワルファリンを使っている人は、レスベラトロールの高用量サプリを自己判断で始めないでください。時間をずらしても解決しない、併用期間全体の問題です。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
ヒトデータあり(ロサルタンによるCYP2C9の指標評価)。ワルファリン自体はヒトデータなし(動物データのみ)。
根拠
Chow HH et al. Cancer Prev Res 2010;3:1168-1175、PMID: 20716633(レスベラトロール1g/日×4週間、CYP2C9の指標としてロサルタン/E3174比が171%上昇=CYP2C9阻害)。ワルファリンとの直接のヒト試験はなし。Chiba T et al. J Atheroscler Thromb 2016(マウスでtrans-レスベラトロールがワルファリンの抗凝固作用を強めたという動物データ)。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究の条件: レスベラトロール1g/日×4週間という、サプリメントとしても高用量側の条件。
ふだんの量では
ふだんの量では: 食品からのレスベラトロールは1日数mg以下が普通で、研究用量とは大きな開きがある。食事レベルの摂取でCYP2C9への影響が問題になるとは考えにくい。