桑の葉 × 糖尿病治療薬 注意(ヒトデータあり)
要約
桑の葉の成分DNJは食後の血糖上昇を抑える働きがヒトで確かめられており、糖尿病の飲み薬と一緒に使うと、血糖を下げる作用が重なるおそれがあります。健康な人を対象にした試験では、DNJを含む桑の葉エキス250mg(DNJ 12.5mg)で糖を摂った後の血糖の上がり幅が約14%、倍量の500mgでは約22%抑えられました。これは食後血糖が下がる方向の変化で、血糖を下げる薬と重なると血糖が下がりすぎるおそれがあります。ただし、糖尿病の薬との組み合わせ自体を調べた試験はなく、桑の葉だけで低血糖が起きたという報告もありません。糖尿病治療中の方は自己判断で薬を調整せず、使う前に処方医・薬剤師に伝えてください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
ヒトデータあり(食後血糖を下げる作用。ただし併用そのものの試験はない)
根拠
Lown M et al. PLoS One 2017;12:e0172239(PMID:28225835): 健康成人37例の二重盲検クロスオーバー試験、桑の葉エキス(Reducose、DNJ 5%規格)250mgで血糖pIAUC −14.0%、500mgで−22.0%、インスリンも低下。Cui W et al. Food Funct 2023;14:1277-1289: 12試験615例のメタ解析で空腹時血糖・HbA1cの低下方向。糖尿病治療薬の添付文書に桑の葉・DNJの名指し記載はない。
- 最終確認日
- 2026-11-01
研究の条件
研究ではDNJ 5%規格エキス125〜500mg(DNJ 6.75〜25mg)を糖負荷と一緒に単回使用。
ふだんの量では
市販の桑の葉サプリ・お茶のDNJ量は製品で大きく異なり、研究の規格エキスより少ないことが多いと考えられます。量が分からない製品では影響の大きさも見積もれません。