シリマリン(ミルクシスル) × ワルファリン(商品名: ワーファリン) 注意(ヒトデータあり)
要約
ワルファリン(血液を固まりにくくする薬)を飲んでいた人で、ミルクシスルを含む製品を始めた後にINR(血液の固まりにくさの指標)が2.64から4.12に上がり、製品をやめると元に戻ったという症例報告が1件あります。そのため、ワルファリンの効きが強くなり、出血しやすくなるおそれがあります。ただし、その製品はミルクシスル以外の成分も含む配合品で、ミルクシスル単独のせいと断定はできません。健康な人での試験ではCYP2C9(薬を分解する酵素の一つ)への大きな影響は出ておらず、結果は一致していません。ワルファリンを飲んでいる人は、自己判断で始めたりやめたりせず、INRの確認を含めて処方医・薬剤師に相談してください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
ヒトデータあり: 症例報告1件(配合製品)。健康成人での酵素活性試験では有意な影響なしという結果もあり、一致していない。
根拠
Lash DB, Ward S. CYP2C9-mediated warfarin and milk thistle interaction. J Clin Pharm Ther. 2020;45:368-369. PMID:31633199(INR 2.64→4.12、ミルクシスル200mg含有の配合製品、中止で正常化)。試験管内ではシリビンA/BがCYP2C9による(S)-ワルファリン代謝を阻害(Brantley et al. Drug Metab Dispos. 2010)。一方、Kawaguchi-Suzuki et al. Drug Metab Dispos. 2014;42:1611-1616. PMID:25028567 では健康成人9名・14日間でCYP2C9活性(トルブタミド)に有意な影響なし。配合製品である点と試験結果の不一致を明記し、断定しない。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
研究ではミルクシスル200mgを含む配合製品を飲み始めた後の変化で、単独成分としての量は特定できない。
ふだんの量では
ふだんのサプリメント1製品分の量に近いが、配合品のため日常量との単純比較はできない。