ヨウ素 × アミオダロン(商品名: アンカロン) 一般的注意
要約
アミオダロン(脈の乱れを抑える薬)自体が大量のヨウ素を含む薬で、1日200mgの服用で1日約6mg(6,000μg)のヨウ素が体に入ります。これはヨウ素サプリのふつうの量(150μg前後)の約40倍です。そのため、サプリを足す影響はアミオダロン自体のヨウ素の量に比べると小さく、中心になるのはアミオダロンによる甲状腺の働きの変化を定期検査で見ていくことです。とはいえ、甲状腺の病気がある人はヨウ素の総量がさらに増える形になるので、サプリを足す前に処方医に伝えてください。時間をずらしても解決しない、服用期間全体の問題です。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
アミオダロン自体による甲状腺機能の変化はヒトで多数報告がある。ヨウ素サプリを足した場合の上乗せ効果を調べたヒトデータはない。
根拠
総説: Jastrzębska H. Amiodarone and the thyroid dysfunction. Thyroid Res 2013;6(Suppl 2):A23(アミオダロン200mg錠はヨウ素75mgを含み、代謝で1日約6〜8mgの無機ヨウ素が放出される。甲状腺機能亢進2〜15%・機能低下5〜20%の報告)。日本の長期投与研究: Endocr J 2020;67(J-STAGE掲載)でも同じ含有量の記載。量の対比から、サプリの上乗せを過大に扱わず一般的注意とした理由を明記する(解釈であることを開示)。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
研究の条件
アミオダロン200mg/日で、体に入るヨウ素は1日約6mg(約6,000μg)と見積もられる条件。
ふだんの量では
ヨウ素サプリのふつうの量は1日150μg前後で、アミオダロン由来の約1/40。足し算の絶対量より、アミオダロン自体への定期的な甲状腺機能検査が実務の中心になる。