ヨウ素 × レボチロキシン(商品名: チラーヂンS) 注意(ヒトデータあり)
要約
ヨウ素を多く摂ると、甲状腺の働きが上がったり下がったりして、レボチロキシン(甲状腺ホルモンの飲み薬)の必要量が変わることがあります。橋本病(甲状腺の働きが下がる病気)の人が高用量のヨウ素製品を飲んで甲状腺機能低下が強くなった例や、逆に甲状腺の働きが上がりすぎた例が報告されています。レボチロキシンで治療中の人がヨウ素やケルプ(昆布)のサプリを始める・やめる時は、自己判断で薬の量を変えず、甲状腺の血液検査の値が動くことがある点を処方医に伝えてください。時間をずらしても解決しない、摂取期間全体の問題です。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
ヒトデータあり(症例報告・症例集積)。ヨウ素製品による甲状腺機能の変化そのものがヒトで繰り返し報告されている。レボチロキシンの用量変化だけを調べた試験はない。
根拠
症例集積: Over-the-Counter-Drug-Induced Thyroid Disorders. Endocr Pract. 2013;19:268-274(PMID: 23529350)(市販の高用量ヨウ素製品で、橋本病の2名に重い甲状腺機能低下、甲状腺機能亢進の1名に悪化などが起こり、中止と治療で回復)。症例: Gherbon A et al. Medicine 2019;98:e17058(PMCID: PMC6750240、ケルプ含有製品で甲状腺機能亢進)。チラーヂンSの添付文書にヨウ素サプリの名指しはないため、バッジはヒトデータに基づく注意とし、直接の用量試験がないことは humanEvidence に明記した。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認