ビオチン × 抗てんかん薬(カルバマゼピン・フェニトイン・フェノバルビタールなど) 一般的注意
要約
一部の抗てんかん薬(けいれんを抑える薬)を長く使うと、ビオチンの分解が速まって、ビオチンが不足気味になる可能性が報告されています。ただし、血液中のビオチンの値そのものは変わらなかったという研究や、差がなかったという小児の研究もあり、実際に不足の症状が出る人が増えるかどうかははっきりしていません。長期に使う場合は、皮膚の荒れや脱毛などが出ていないかを処方医と確認する程度の注意です。抗てんかん薬は自己判断で中止しないでください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
限定的(分解促進を示すヒト研究と、差なしとするヒト研究が混在)
根拠
Mock DM, Dyken ME. Neurology. 1997;49:1444-1447(PMID: 9371938): 長期抗けいれん薬治療の成人9人でビオチン分解物と3-ヒドロキシイソ吉草酸の尿中排泄が約2倍に増え、分解促進と状態低下の可能性を示した(血清・尿中ビオチン濃度自体は不変)。一方、Castro-Gago M et al. J Child Neurol. 2011;26:1522-1524(PMID: 21642615)は、バルプロ酸・カルバマゼピンの小児で血清ビオチンとビオチニダーゼ活性に対照との差を認めなかった。結果が一致しないため一般的注意とした。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。