ビタミンB12 × 亜酸化窒素(笑気) 注意(ヒトデータあり)
要約
亜酸化窒素(笑気: 麻酔や鎮痛に使うガス)は、体内のビタミンB12を働かない形に変えてしまいます。もともとB12が不足気味の人が麻酔で使ったり、娯楽目的で繰り返し吸ったりすると、手足のしびれや歩きにくさなど、脊髄や神経の障害が出た症例が報告されています。血液検査のB12の値が正常範囲でも、実際にはB12が働いていないことがあります。亜酸化窒素を使う予定がある人、使った後にしびれが出た人は、B12サプリを飲んでいることも含めて医師に伝えてください。服用時間をずらすことで対処できる飲み合わせではありません。
ヒトでのエビデンス
あり(症例報告・症例集積。対照試験ではない)
根拠
Pema PJ et al. AJNR Am J Neuroradiol. 1998;19:894-896(PMID: 9613506): 亜酸化窒素によるB12不活化で脊髄障害(ミエロパチー)を起こした症例。Edigin E et al./Clin Med (Lond). 2020;20:e7-e9(PMID: 32414730): 大量の娯楽使用で血中B12値が正常でも機能的B12欠乏(メチルマロン酸上昇)から亜急性連合変性を起こした症例。機序(コバラミンのコバルトイオンの不可逆的酸化)は確立しているが、頻度を示す対照データはない。
- 最終確認日
- 2026-11-01
- 確認方法
- AIによる検証のうえ薬剤師が一括承認
この記録は一般的な情報です。自己判断で薬を中止・変更せず、気になったら処方医・薬剤師に相談してください。処方には、添付文書には書かれていない、その人の状態に合わせた理由があることも多くあります。